特定非営利活動法人 オーロラ自由会議

設立の趣旨

■いま、私たちの生命が脅かされている。

 生きていくために欠かせない食べ物を、いま、私たちは安心して口にすることができるのでしょうか。農薬をはじめ、さまざまな化学物質に汚染された食 べ物は、長い時間をかけて人びとの体を蝕んでいきます。
 雨露をしのぐ家はどうでしょう。ホルムアルデヒドやトルエンなどが大量に 使われた住まいによって、アレルギーに苦しむ人も少なくありません。
 環境ホルモンもその原因の一つと言われているアトピー性疾患の患者は、1 千万人といわれ、ほかにもさまざまな疾患に悩む人びとは、増えるばかりで す。
 さらに、地球規模の環境破壊は、末期的な状況です。温暖化による異常気象 で、洪水やかんばつ、熱波など、およそ人間がそこに生活することを困難にさ せるような自然現象が、出現しはじめました。
 世界のどこかで絶え間なく戦争があり、私たちは核の脅威にも、さらされています。
 しかし、私たちには、人間として不安のない、充実した生活を営む権利があ るのです。

■これからは、自分たちの生活は自分たちで守ろう。

 いまや、人に頼り、人にまかせていたのでは、生命を維持することはできません。  私たちは、何が良いか、何が良くないかを、自分たちで調べ、より良いもの を求めていこうと考えます。
 さいわい、安心して食べることができる農産物を供給する人びとがいます。
 身体に害のない住宅を建てようという人びともいます。
 環境を破壊しないさまざまな生活用品を開発したり、他国の経済や資源を疲 弊させないフェアな貿易を担っている人びともいます。
 私たちは、こうした情報を積極的に求め、さらに得た情報を広く提供し、食 べ物、身につけるもの、住まい、それらを取り巻く環境のすべてを自分たちの 手で守り、より良くしていかなければ、みずからの命を守ることはできないと ころまで来てしまったと痛感しています。
 健康保険法の「改正」によって、医療費の負担は増大し、誰もが安心して平 等な医療を受けることができなくなりつつあります。小さな村の診療所が、い つまでも存続できるような環境整備も必要とされています。
 私たちは、すべての人びとが、人間として生まれ、生きてゆくことの意味を納得できるような社会環境を目指します。

■生活を守るためのシステムを確立しよう。

 私たちは、与えられた市場にのみ、みずからの生活をゆだねていくことはできないと考えています。私たちにとって必要な情報を集め、整理して発信し、さらに、具体的にそれらを自分たちの生活に活用してゆくシステムを、自分たちでつくりたいと思います。このような営みの中から、人間としてごくあたりまえの生活を維持していきたいと考えます。
 さらに、これがすべての人びとにとって生きやすい社会を、ひいては差別や 抑圧のない世界を創り出し、私たちと思いを同じくするさまざまな国ぐにの人びとと交流してゆく営みにつながることを願って、このNPOを設立します。

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