特定非営利活動法人 オーロラ自由会議

代表理事、副代表理事よりのメッセージ

遠藤京子(出版社・自然食品店経営/代表理事)
■自立した世界観を持とう 

 いま、私たちが毎日、口にする食べ物は、安全だろうか。病気になったとき、安心してかかれる医療施設はあるだろうか。マスコミの情報は、信用でき るのだろうか。戦争の恐怖や富の偏重は、どうしたらなくせるのだろうか。
 もう、国や行政に一方的に頼るのではなく、信頼できるシステムを自分たち で作り上げたいと、「設立趣旨書」を起草した。
 人びとが協力しあって、信頼するに足りる情報を交換しあったり、安心できる衣食住環境を築くことのなかから、私たちは、現在の社会そのものが抱えている矛盾を指摘し、改革していこうと思います。

山口 泉(作家/副代表理事)
■問題を共有しあえる、拠りどころとして

 これほどまでに「平和」や「平等」、「自由」や「人権」という言葉が、その実体をひとかけらも伴わないまま、空ぞらしく弄ばれる時代があったでしょうか。そして、そんな言葉のインフレーションとはうらはらに、現実には差別や暴力がいよいよ公然とまかり通っています。もはや、世界をくまなく染め上げつつあるのは、力の強い者、富を蓄えた者になら、どんな理不尽な行ないでも許されてしまうという恐ろしい風潮です。
 私たちの「オーロラ自由会議」が向かい合おうとする問題は、ごらんのように幅広く、多岐にわたっています。しかし、世界の構造のなかから、一見、ひどくかけ離れているかのように映る事柄相互の隠された関連を見いだし、そこに補助線を引く力を、私は大切だと考えます。あなたの悲しみや苦しみは、実はあなたのいる場所から最も遠いところで生きる、もう一人の誰かの悲しみや苦しみと、そっくり同じ原因に由来しているかもしれないのですから。
 生まれてきたこと、生きてゆくことの、ほんとうの意味を確かめるのがますます困難な状況下、一人一人が「問題」を見出し、それを互いに共有しあえる拠りどころとして・・。 
 いま、「オーロラ自由会議」に、あなたを御招待します。